
祖父の墓参りのため岐阜へ。
病床の祖父はモルヒネの影響で夢と現実を短い時間で行ったり来たりしていて、
最後のお見舞いに行った時もとても会話できる様子ではなかった。
午前中いっぱい病室で過ごしてそろそろ東京に戻ろうかという時も、
よく寝ていて目を覚ます様子がなかった。
もう長くないということはわかっていたので残念に思いながらも、祖父の枕元に近寄り、
「そろそろ帰るよ」と声をかけたところ、
祖父は目を覚ました。
ぱちっと目を開いてこちらを見ると笑って
「達者でやれよ」
と、ひとこと言ってこちらの返事を聞かぬまま、また眠った。
僕はそのまま東京に戻り、約一ヶ月後祖父は他界。
通夜も葬式も行けなかったが、今回ようやく「達者でやっているよ」と返事をすることができた。
また行くよ~~