ひさしぶりに映画館へいってきました。
立川までいってきました。
作品は『スーパー8』。
コマーシャルを観たかんじ、とってもおもしろそうだったので、
『崖の上のポニョ』以来、数年ぶりの映画館でした。
結果から申しますと、空振り。しかも死球という踏んだり蹴ったりの内容でした。
ひどすぎて最後は逆に笑顔。
制作費に5000万ドルつぎ込んでこれかよと。
観客動員みこめない。そりゃCMで話を盛りたくなるよな。
CM、すごかったな。
まずキャッチ・コピー。
「僕たちは、ひとりじゃない」これは間違ってなかった。
6人いた。14歳の少年少女が計6人。
舞台は1979年のアメリカ。
保安官の父と二人で暮らす少年ジョーは、
事故で母を亡くしたばかり。
ちなみにスーパー8っていうのは、昔の8ミリカメラのことらしい。
うちの奥さんは『スーパー8』だけに、
少年少女と、あとから出てくるその親父2人を加えて8人だと思ったらしい。
まぁとりあえず、ひとりじゃない。
次にCMに出てきた客の反応。
「感動」とか「希望」とか言ってた。
「まるで魔法の二時間」とも。
俺はこの人たちを見て、心温まる感動の映画なのかと察した。
映画館から出てきた観客が手にフリップを持っていた。
映画の内容を一言で紹介してくれとでも言われたのだろうか。
『E.T』 × 『スタンド・バイ・ミー』まじか!
なんか、すごそうじゃね?
遠くの星から小さくて可愛い宇宙人が地球に不時着。
心に傷を持った少年少女とのひと夏の交流を描くSFファンタジー。
なんて思って観にいったんだが・・・。
今の俺がフリップ持たされたらこう書くだろうぜ。
『エイリアン!!!』ネタをばらしますと、
巨大なエイリアン(グロテスク)が1頭、街に解き放たれて
暴れまくります。
のっけから人を殺しまくり、街破壊しまくり。
最初のほうは
「い、E.Tにしちゃ、ちょっとパワフルかな~」
と観てたけど、後半に進むにつれてエスカレート。
住民はパニック起こして逃げ惑うし
軍隊出動して住宅街に戦車とかミサイルとか
アメリカ VS エイリアン ですよ。完全に。
「え~と・・・、スタンド・バイ・ミーどこいったー?」
って、映画館のだれもが感じたはず。
エイリアンのほうも人間のこと、めっちゃ憎んでるかんね、
手加減一切ナシ。
良い人も悪い人も全員(それも残虐に)殺す始末。
E.T の「E」も スタンド・バイ・ミーの「ス」も
微塵も感じられなかった。
「俺はこんな映画を観にきたんじゃネー!」
と、スクリーンに向かって念じていました。
2011年、早くも最高傑作。こんなん宣伝されたらね、
大抵の純な人は観に行くやろ。
「え、まだ6月なのに最高傑作ってそーとーすごいんだろうな!!」
って、なるでしょ。俺はなった。
ま、それが広報の仕事なんだろうけど。
そうすると、数年ぶりに人を映画館に向かわせる
パラマウント・ピクチャーの広報は
ホンマ、ええ腕しとるのう。
そんなわけで
公式ページからTVスポットを見て
映画館に行ってみましょう。
じゃあの。